· 

プロダクトとは

ニュー・ヒロカワの製品のほとんどは商品化するためにプロダクトしています。

これは意図したことでは無く、気がついたらそうなっていただけのことでした。

インターネットが普及して以来、新しいものの情報はすぐにキャッチできますし、次から次へと更新されて行きます。そんな中で既存のものをそのまま販売することに少し抵抗もあり、もうちょっとこうしたら喜ばれそうだなぁという欲望も出てきます。そうしてちょっと手を加えたら商品になってしまったんですね。
既存のものを最適化して商品にした、つまりプロダクトしていたのです。

「プロダクト」というと一から設計、研究、開発しなければいけないわけでも無く、アイディア商品も立派なプロダクトですよね。そんなことを考えていると、ちょっとした最適化が少しづつこの世界を豊かにしていくのではないかというなんともハッピーな結論に達しました。

 

そんなこんなで商品の展開をしています。

手ぬぐいというプロダクト

手ぬぐいもなんで作ったかというと、ある絣工場を見学をした際に着物以外の絣生地の新しい使用方法を問われたので、様々な柄の絣生地が並ぶ机を前にして、ちょうど夏前の暑い日だったこともあり、「この生地たちを手ぬぐいにしたら、柄も綺麗なので家の中が華やかになりますし、綿100%という素材の良さも活かせるし、何より私が絣の手ぬぐいを欲しくなりました。」と答えたんです。

しかし、職人さんはちょっと嫌そうな顔をされていました。

それもその筈です。丁寧に織られた新品の着物生地をいきなり何かを拭くために使うなんて、私も織り手だったら怒りたくなるかもしれません。

しかし生活雑貨から見ると、とても良質な素材であり、商品です。
プリント柄ではないので柄があせないですし、丈夫です。工芸品なのでちょっと贅沢ですが。

(手ぬぐいの良さについては前記事をご参照くださいhttps://www.newhirokawa.com/2019/10/14/手ぬぐいの良さとは/

 

「え?生地を切っただけでプロダクト?」

 

なんて声も聞こえてきそうですが、というより私自身この言葉をずっと自問自答していました。
しかし発想の転換で商品になった例なんていくらでもありますし、スプーンだって栓抜きとして使いますし、椅子だって脚立になっちゃうわけで。

 

そんなこんなで、この自問自答の結果が「ものの最適化プロダクト」という思考の基因となったわけです。

手ぬぐいSHOPへGO!

パーカーをプロダクトしました

話は飛びますが、絣生地でパーカーを作りました。

たくさんの絣生地に触れていると、古典的なデザイン柄も「古典」という固定概念を捨てて観ると、思いのほかポップな柄に見えたり今に無い新しい絵に見えてくる時が度々ありました。そんなとき、こんなポップな(古典)柄のパーカーがあったらカッコイイのに、しかも産地なので柄の展開もほぼ無限大。。。。。と閃き早速作りました。(縫ってもらいました)

絣生地で作ったシャツやズボン、カバン、帽子、作務衣など、すでに商品化されているものは多くありますが、それらはいつの時代も愛されるような定番商品がほとんどでした。

なのでせっかく一からデザインして作るのでデザイナーさんと相談しながら本気でパーカーを作りました。

 

実際に仕上がってみるとシルエットが上質だからなのでしょうか、女性も男性も違和感のないユニセックスタイプに仕上がりました。Tシャツの上からガバッと羽織ってもカッコよく、パーカーと伝統柄の相性が良いという検証もうまく行きました。

まだ販売は行っていませんが11月中には(現在10月)発表したいと思います。

 

 

ありがとうございました。

おばちゃんが着ても可愛い仕上がり。

メンズでもこの通り。